ストーリア(TA-M101S)は1998年2月(平成10年2月)~2004年6月(平成16年6月)に販売されたモデルです。
オイル交換について必要なオイルの量や自動車用エンジンオイルについての紹介をしているので参考にしみてください。
エンジンオイルには主に潤滑・冷却・洗浄・防錆・密閉の作用がありエンジンにはとても大切もので交換が必要な消耗品とされています。
安価なもから高価なものまで様々な種類のエンジンオイルがありますが高価なオイルを使っていれば良いというわけではありません。
「え?高いオイルを使ってるから長持ちするんでしょ?」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、もちろん性能の良い高価なエンジンオイルを使うことは間違いではありませんが、エンジンオイルはエンジンの高温環境と空気に触れる事で酸化してしまい性能が落ちるため定期的な交換を怠らないことが一番大切です。
一般的に交換の目安は3000km〜5000kmで3ヶ月〜6ヶ月が目安とされています。
オイルエレメントはオイル交換2回に1度行うことが目安とされています。
色々な種類のオイルがあるので、どのオイルが良いのか悩んでしまうところですが、以下を参考にして自分の車に合ったオイルを選んでみましょう。
☆初度登録年月・型式・原動機の型式の確認☆
オイル交換の前に初度登録年月、型式、原動機の型式を確認
愛車の車検証にて、上の写真を参考に、初度登録年月、型式、原動機の型式を確認してください。
上のホンダ「フィット」の例ですと、初度登録年月は「平成18年(2006年)1月」、型式は「DBA-GD3」、原動機の型式は「L15A」です。
☆ベースオイルについて☆
ベースオイルは大きく分けて3つに分類されています。
①鉱物油
合成油と比べて劣化が早い点がデメリットでもあるがベースオイルの中では安価なのがメリットで自動車メーカーが扱う純正オイルとして使われていることもあり、十分な性能は備えている。
②部分合成油
鉱物油と化学合成油をブレンドすることで鉱物油のデメリットを補ったオイル。化学合成油よりリーズナブルな点がメリット
③100%化学合成油(全合成油)
もっとも不純物が取り除かれた性能の高いオイルで値段が高い傾向にある。しかし、良い点ばかりではなくデメリットとしてエンジン内部のシール剤を膨潤させたり、逆に収縮させてしまう効果を持つ添加剤が含まれていることもある。
まとめ
ベースオイルはとにかくコスパを重視したい!という方は鉱物油を、添加物も多く性能を重視したい方は100%化学合成油を、100%化学合成程コスパはかけられないけど鉱物油よりもう少し性能を上げたい!という方は部分合成油がオススメです。
私はおいしいところ取りの部分合成油を使っています。
☆粘度について☆
エンジンオイルには粘度が設定されていて「0W-20」・「5W-30」・「10W-60」など種類は豊富です。
①低温時の粘度
‐より左側の表示「W」はWinter(冬)の頭文字のWで、0W・5W・10Wは低温時の粘度を表していて数字が小さいほどオイルが柔らかくなっていて寒さ(低温)に強い事を表しています。
②高温時の粘度
‐より右側の20・30・60は高温時の粘度を表していて数字の大きいほどオイルが硬くなっていて熱さ(高温)に強い事を表しています。
まとめ
アイドリングストップなどを行うエコカーには粘度の低いオイル(0W-20など)がエンジンへの抵抗が少ないのでエコオイルなど呼ばれていておすすめです。
ターボ車やスポーツ走行が多い車には粘度の高いオイル(10W-60など)がおすすめで、車の特性にあった粘度を使うことがポイントです。
☆規格・グレードについて☆
エンジンオイルには指標となる品質規格が設定されています。
ガソリンエンジン車用オイル品質規格に「API規格」「ILSAC規格」、ディーゼルエンジン車用オイル品質規格に「JASO規格」が一般的に設定されていて、中には欧州自動車工業会が規定している「ACEA規格」という規格もあります。
ガソリン車用エンジンオイル
①API規格
API規格は、「API:American Petroleum institute」アメリカ石油協会が規定しているグレードです。
ガソリンエンジン車はS、ディーゼルエンジン車はCで始まり、後に続くアルファベットは進むにつれて総合的な性能が良くなっていきます。
ガソリンエンジン車用オイルでは「SH」<「SJ」<「SL」<「SM」<「SN」<「SP」と性能が高くなっていきます。
②ILSAC規格
ILSAC規格は、「ILSAC:International Lubricant Standardization and Approval Committee」潤滑油国際標準化認証委員会が規定に準じる等級を表す規格です。
日米の自動車工業会が制定している規格で、API規格に省燃費性能を加えたものです。
GF-1から始まり数字が大きくなるにつれて、燃費の向上とエンジンを長時間稼働させても粘度変化が起こりにくくなるよう持続性能の向上性などが施されています。
API規格 | ILSAC規格 | 特徴 |
---|---|---|
SH | GF-1 | 1993年型以降の車両に適応。SGの性能に加えてスラッジ防止性・高温洗浄性に優れる。 |
SJ | GF-2 | 1996年型以降の車両に適応。SH(SJの前規格)の性能を向上し、更に蒸発性・せん断安定性に優れている。 |
SL | GF-3 | 2001年度に制定。SJに比べて、省燃費性の向上(CO2の削減)・排出ガスの浄化(CO、HC、NOxの排出削減)・オイル劣化防止性能の向上(廃油の削減・自然保護)があげられる。 |
SM | GF-4 | 2004年に制定。SLに比べて、浄化性能・耐久性能・耐熱性・耐磨耗性に優れている。 |
SN | GF-5 | 2010年に制定。SMに比べて、省燃費性能の持続性のさらなる向上や触媒保護性能を強化。 |
SP | GF-6 | 2020年に制定。SNに比べて、省燃費性能・耐エンジンスラッジ・清浄性等を強化。 |
ディーゼルエンジン車用エンジンオイル
③JASO規格
JASO規格は、「JSAE:Japanese Automobile Standards Organization」日本の自動車技術会の自動車規格組織が制定する、自動車や関連部品に関わる規格です。
ディーゼルエンジン車用オイルは「DL-1 10W-30」のように表示されていて、「DL-1」がグレードで後半はガソリンエンジンオイルと同じ粘度表示となります。
JASO規格 | 特徴 |
---|---|
DL-0 | 2017年制定。DL-1に加え、API CF-4相当品質を有する。 |
DL-1 | 2005年制定。クリーンディーゼル乗用車等に対応。ディーゼル微粒子捕集フィルター(DPF)の目詰まり寿命の向上や、省燃費性を規定することで環境負荷も軽減。高温酸化防止性も強化されている。 |
DL-2 | 2021年制定。こちらもディーゼル乗用車等に対応。 DL-1の硫酸灰分規格値(0.6%以下)を、ACEAのC規格相当(0.7%以上、0.8%以下)まで拡大。 |
ディーゼル車のうち普通車や小型トラックなどの軽負荷ディーゼルエンジン車用に「DL-1」、中型や大型トラックなどの高負荷ディーゼルエンジン車用に「DH-2」という規格も規定されており、日本では国産クリーンディーゼルエンジンに対応した独自のJASO規格が主流となっています。
規格 | 区分 | 特徴 |
---|---|---|
DL-1 | 小型ディーゼルエンジン向け | オイル内の灰分規定が0.6%以内 |
DH-2 | 大型ディーゼルエンジン向け | オイル内の灰分規定が1.0%以内 |
※ディーゼル専用オイルで注意が必要なケース※
ケース1
DL-1指定車(小型乗用車)にDH-2規格のオイルを使用した場合
⇒DH-2の硫酸灰分が多い為、DPFが早期目詰まり等のトラブル原因になります。
ケース2
DH-2指定車(大型乗用車)にDL-1規格のオイルを使用した場合
⇒DL-1の硫酸灰分が少ないことにより、清浄性が劣ってしまうことで、エンジン内に汚れがたまる等のトラブルの原因になります。
ケース3
DL-1指定車(国産車)にC3規格のオイルを使用した場合
⇒硫酸灰分値が多いことにより、DPFの目詰まりが早まる等のトラブルの原因になります。
ケース4
C3指定車(輸入車等)にDL-1規格のオイルを使用した場合
⇒硫酸灰分が低いことにより、本来の清浄性が発揮できない可能性があります。
欧州車メーカーで創設された規格
④ACEA規格
ACEA規格は、「ACEA:Association des Constructeurs Europeens d’Automobiles」欧州自動車工業会が規定している規格です。
高速走行や長距離走行時でも耐えられるように、省燃費性能より耐久性が重視されているというところが特徴で、4つのカテゴリーに分類されています。
ガソリンエンジン用「Aカテゴリー」、軽負荷ディーゼルエンジン用「Bカテゴリー」クリーンディーゼル用「Cカテゴリー」、高負荷ディーゼルエンジン用「Eカテゴリー」があり、現在はA規格とB規格は統合され、「A1/B1」のように表記されます。
他の規格では旧グレードを廃止していきますが、ACEA規格では廃止はせずに数年ごとにぃぁくが更新されていくところも特徴です。
まとめ
ガソリン車・ディーゼル車にはそれぞれ専用のオイルを使用して、規格・グレードのランク出来るだけ上位のオイルを使うのが良いと思いますが、現在販売されているオイルはどれも性能としては十分でもあるので、コスパもみながら予算にあわせて選んでいくとご自身の愛車に合ったオイルが見つかるのではないでしょうか。
この記事の最後にオイル交換時に役立つ手動式オイルチェンジャーを使った動画を載せていますので、あわせて参考にしてみてください。
☆TA-M101Sストーリアのオイル量☆
型式:TA-M101S
型式:TA-M101S
エンジン型式:K3-VE2
年式:1998年2月(平成10年2月)~2004年6月(平成16年6月)
ミッション:5MT
排気量:1297cc
エンジンオイル:約3.3L
エンジンオイル+エレメント:約3.6L
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